写真散歩


四条河原町付近


画像管理者の掲載許可済、無断転載を禁ず、(C)奥野利夫

(注)新旧の写真をクリックすると拡大写真を表示します。

四条河原町交差点の今昔です。高島屋百貨店をバックに電車やバスが走る光景は昔も今もあまり変わらないように見えます。が良く見ると当然違いは出てきます。まず百貨店のビルの高さです。昔の写真では5階建て、今は7階です。今のビルとデザインがほとんど同じなので共同企画者のやぶおさんに教えられるまで、気づきませんでした。
四条通を走ってくる電車も、13系統の番号札をぶら下げていますが、13系統は河原町線のはず? これも、なにわさんに教えていただいたところでは、昭和28年7月に、みぶ−祇園−百万遍−銀閣寺道の路線として運転を開始し、翌年3月に白川線の開通で廃止されるという短命の系統と分かりました。
一枚の写真からもいろいろと見えてきます。


画像管理者の掲載許可済、無断転載を禁ず、(C)奥野利夫

(注)新旧の写真をクリックすると拡大写真を表示します。

この交差点の地下には、阪急河原町駅があります。地下線が大宮から河原町まで延長されたのが、昭和38年ですから奥野氏のお写真は、まだ開業間もない頃かもしれません。それからすでに40年以上経ちます。もちろん化粧直しや模様替えされて常にリフレッシュはされていますが、基本的な駅のレイアウトは昔のままです。ただ、今は、減量ダイヤでラッシュ時以外は、3番線は閉鎖のことが多いです。

この駅付近は京都市内随一の繁華街で、奥野氏の写真に写るひとびとも、これから四条通りの百貨店での買い物や新京極の映画館を楽しもうとされているかもしれません。


私が子供の頃は、この駅自体が別世界のようなところでした。まず京都市内唯一の地下駅です。当時は、京都市内には、地下鉄はおろか立体交差になっているところも少なくて階段を降りて電車に乗ること自体楽しみでした。

地下に降りて長い通路を通ってコンコースに出て、さらに改札を抜けてからホームへまた階段を下りる。そのうちに方向感覚が無くなって、西に向けて走り出すはずなのに逆の方向へ電車が動くような気がしました。

また乗る電車は、カルダンドライブで普段はガチャガチャ騒音を撒き散らして走る叡電や市電にしか乗せてもらえないので、ほとんど音をたてず、スゥーと発車するところがお気に入りでした。
子供向けの電車図鑑に、「地下鉄は線路に脇に引かれた3本目のレールから電気を取って走る。」と書いてあったのに、「この電車は地下鉄なのに、やはり屋根の上にパンタグラフがあって、天井からぶら下がった電線から電気を取っているらしい。」と、けっこう鋭いところに目を向けたりしてます(笑)



決して古さを感じさせない、2300系の車内と一転して、レトロなイメージの2300系の運転台です。

運転台の背面に「昭和38年」の文字を見つけました。「ナニワ工機」は今の「アルナ工機」ですが、最近鉄道車両新製から撤退しました。阪急の最新鋭車9300系(京都線)9000系(神戸線)は、日立製作所に発注されています。

運転台のマスコンには、TDKのロゴが光ります。CD・DVDのメーカーとは違います。「東洋電機製造株式会社」です。(笑) 右手のブレーキ装置の○にHをイメージしたようなロゴは「日本エアブレーキ」(現ナブテスコ株式会社)の製品です。


今昔のトップへ戻る HOME 戻る 次へ


SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送