(その4)


【京都】の散歩みち−上京区編その2
投稿日 1996/09/01
今回は西陣地区をゆっくり歩いて見ましょう。

 出発は前回バスを降りた、「千本今出川」からです。

 交差点から千本通りを北へ向かいます。「千本上立売」のバス停近くに「釘抜き地蔵」さんがあります。狭い境内に入ると、本堂の壁一面に「五寸釘と釘抜き」をつけた絵馬(?)がいっぱい奉納してあります。病気や災害を釘になぞらえ、それを御地蔵様の法力で抜き取ってもらおうという、願懸けです。

 さらに北へ歩き「千本寺之内」のバス停には「千本えんま堂」があります。ほの暗い本堂には「閻魔大王」がこちらを睨み付けておられます。地獄に落ちないように、丁寧にお祈りしましょう(^^)

 こんどは、通りを南に引き返し、上立売通りを西に入ると「千本釈迦堂」の大伽藍が見えてきます。
ここの境内には「おかめ塚」があります。この塚の由来は本堂建立の時棟梁だった夫を助けた妻「おかめ」にまつわるのですが、詳しくは実物を見てのお楽しみ(^^;

 釈迦堂を出て、西へ北野天満宮を目指します。このあたりは「上七軒」といわれる花街で西陣の旦那衆の遊び場所です。今は不況の風をまともに受けてお茶屋さんも苦しいとか。

 北野天満宮は、学問の神様ということで学生時代にお世話になったみなさんも多いと思います。毎月25日が縁日で参道いっぱいに露店がならびます。本殿にお参りしたら、御土居跡を見てみましょう。これは秀吉のいわば都市計画で京の都を取り囲む城壁の跡です。いまはここと上加茂神社付近しか遺構が残って居ません。

 東門わきの和菓子屋さんで、「やきもち」を御土産に買って、北門から平野神社へ向かいましょう。ここは桜の名所、春は花見客でいっぱいですが、普段はひっそりしています。

 神社の西門を出ると西大路通り、北へ5分程あるくと、「わら天神」ここは子授け、安産の神様で、お守りに入っている「わら」に節があると男の子、無いと女の子が生まれるのだそうです。←よく当たるそうです(^^; さらに5分ほど歩くと「金閣寺」ですが、マイナー散歩道はここで引き返します。

 北野白梅町の交差点から一筋南、西大路一条の角に「椿寺(地蔵院)」があります。ここの椿は秀吉お手植えの「五色八重椿」といわれています。花の見頃は4月上・中旬なので、平野神社の桜と合わせて見物出来るかも(^^)

 一条通りを東に戻って、北野の商店街へ入ります。ここの「京都こども会館」の敷地はかつての京都市電北野線通称「N電」の車庫でした。幼児の時、ここからちんちん電車にのって京都駅までいった「鉄っちゃん」の原体験があります(^^;←30年以上前!!!

 こども会館前の一条七本松の交差点を南に折れて、織り屋さんとお寺が交互にあらわれる通りを南に歩くと、丸太町通りにでます。ここで東へ折れて、千本通りへもどると「千本丸太町」の交差点、ここはかつての平安京大極殿のあったところです。通りからすこし入った史跡公園のようなところに「大極殿」跡の碑が立っています。

 ここから中京区になりますが、さらに南に下がりましょう。次のバス停に「出世稲荷神社」その名の通り立身出世(古い(^^;)を願う参拝者が絶えません。

 その次のバス停が「JR二条駅前」。ここの日本建築の駅舎は有名でしたが、山陰線の高架化に伴ってとうとうお役御免となり、梅小路SL館へ移築保存されることになり、現在解体作業中です。
(管理者注−すでに移築は完了し、駅のホームには木造のドーム屋根が乗っています。)

 今日の散歩はここまで、くたびれた方はJRで京都へ、余力のあるみなさんは二条城、神泉苑、二条陣屋へ。すぐそこです(^^)。

 次回は「中京区、下京区、南区」を二条駅から東寺まで散歩しましょう。


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