(その7)


【京都】の散歩みち−東山・伏見区編
投稿日 1996/11/09
 今回の散歩は京阪に沿って、七条から伏見へと伏見街道を下って行きましょう。

 出発は京阪七条駅から。JR京都駅からは、徒歩10分ほどで、七条大橋へ着きます。

 地下駅から地上に出ると、目の前に鴨川の流れが広がります。七条通りを東山へ向かいます。ここは前回の東山コースで紹介済みなので、パスして、東山七条の交差点を南へ曲がります。JRの陸橋を渡ると、今熊野の商店街、その雑踏の中に「今熊野神社」があります。ここは、後白河法皇が南紀熊野の神霊を京都へ勧請されたものです。境内には、能楽発祥の地の碑や法皇お手植えと伝える楠木があります。この楠木は「お腹の病気」に霊験あらたかなのだそうです。

 神社を出て、泉涌寺道の交差点から山手へ折れ、泉涌寺への参道に入ります。しばらく行くと山門があり、そこから中は静かな散歩道です。途中には、たくさんの塔頭寺院が並んでいます。そのなかの「戒光院」には、身の丈3mもある、丈六のお釈迦様が安置されています。さいさなお堂に頭をつかえそうにしておられる、お釈迦様には圧倒されました。

 「今熊野観音」、「泉涌寺」、「月輪御陵」など、いずれも紅葉の名所です。次は東福寺へ向かいます。泉涌寺の駐車場から皇族方の墓地の横を抜け、ほそい山道を少し歩きます。案内板も無いのですこし不安になります(^^)。(夕方や雨降りの日は一旦東山通りに戻って、日赤病院の前から東福寺へ向かう方が良いでしょう)住宅街を抜け、日吉丘高校の前を左折すると、東福寺の前に出ます。

 ここは、さすがに人が多いです。電車が着くたびに大勢の人が山門をくぐってきます。本堂を拝み、通天橋から洗玉瀾を見下ろします。シーズン中は橋を渡るだけで30分ぐらい待たされることがあります(^^; 小野小町の百歳の像(^^)で有名な塔頭「退耕庵」の前を通って本町通りに出ます。この通りは旧伏見街道・奈良街道で、京の都と伏見・宇治・奈良を結ぶ古代の国道一号線とも言うべき旧街道です。

 京阪とJR奈良線と平行して南へ向かいます。車が多く道幅は狭いので注意しましょう。途中には由緒ありそうなお寺や伏見の銘酒を扱う酒屋さん、おいしそうな焼き芋屋さんなどが眼に入ります。稲荷の商店街の外れにある、伏見人形の店「丹嘉」は要チェックです。素朴な土人形ですが、何百年の伝統を誇る京都の郷土人形のひとつです。雀の焼き鳥といなり寿司のにおいがしてきたたら、「伏見稲荷大社」の門前です。

 お参りするまえに、「鉄」をやっておきましょう(^^; JR稲荷駅の構内には、旧東海道線稲荷駅ランプ小屋があります。国鉄・JR最古の建築物として、準鉄道記念物に指定されています。駅で入場券を購入すると見学できます。

 ここは、全国に散らばるお稲荷さんの総本宮です。狛犬ならぬ、狛狐(^^)に迎えられて鳥居をくぐると本殿です。さらに千本鳥居で有名な奥の院へは徒歩30分、稲荷山を一周すると3時間位掛かります。

 お参りが済んだら、本殿横の東丸神社より細道に入り、「ぬりこべ地蔵」へ回ります。途中車が通れないような路地を歩きますので、道を間違えないように注意しましょう(^^;(実は私も道を間違えて2度も後戻りした(^^)。このお地蔵さんは歯痛によく効くのだそうで、全国から歯の痛みを止めてもらおうと手紙がきます。その宛先も「京都市伏見区「歯痛地蔵様」宛」で届くのだそうです(^^)。

 虫歯予防をお願いして、次は五百羅漢で有名な「石峰寺」へ行きましょう。ここは黄檗宗のお寺だけあって、建物も山門も中国風です。羅漢様は江戸時代の画家伊藤若冲が10数年かけて作ったもので、釈迦の誕生から涅槃に至る仏伝を現しています。

 「石峰寺」を出て更に南へ行くと「宝塔寺」の四脚門の総門があります。ここもたくさんの塔頭を従えた大寺院です。現在本堂を修理中で庫裏を仮本堂としています。京都市内南部や西山のながめがすばらしいです。
(管理者注−改修は終わっています)

 なんども平地と山手を行き来してすこし足が疲れてきましたががんばって進みましょう。次は「瑞光寺」です。ここの本堂は茅葺きです。まわりには畑も多く、野菜の無人スタンドなどもあって、のどかな雰囲気です。このお寺の開祖の元政上人の墓が境内にあるのですが、なんと墓地と本堂の間にJRの線路が通っています。したがってお墓へ参るには線路を横切るのですが、踏み切りもなにもなく(^^)、いきなり柵の切れ目から線路を横断します。(第5種踏み切りと言う)←ウソデス(^^;

 電車が境内を横切る「鉄」向けのお寺を出て、最後に「嘉祥寺(深草聖天)」へお参りします。ここは日本最古の吉聖天だそうで、江戸時代の豪商がこのお寺に帰依して商売繁盛を願った由緒ある古刹です。庫裏に伏見人形が飾ってありました。

 名神の高架が見えると今日のコースも終点まぢか、高架下を京阪藤森駅まで10分ほどで到着です。駅への途中に聖母女学院の校舎があります。ここの本部の建物はしゃれた洋館です。その由来は戦前の帝国陸軍の師団司令部です。軍国主義の拠点がミッションスクールの本部になるなんてなんか変ですね(^^)

 次回は伏見の中心街、大手筋をはじめ、酒蔵と歴史の町、伏見区の中部を散歩しましょう。


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