写真散歩


七条西洞院付近付近

画像管理者の掲載許可済、無断転載を禁ず、(C)奥野利夫

駅前から、北野線のバスに乗ってふたつ目が、七条西洞院です。写真は交差点を渡る市電北野線の通称N電です。ここは、京都駅からもほど近く、東西両本願寺の門前町として栄える商店街です。いまでも、仏具屋さんや、駅前旅館などがならびにぎわっています。
N電が走るのが西洞院通りで線路は1067mm軌間の狭軌、交わるのは七条通りでこちらは1435mmの標準軌間です。N電が廃止になるまで、広狭の交差や3線区間が市内のあちこちで見られました。

写真のN110号車は、明治44(1911)年に製造され、昭和30(1955)年当時で車令44年の大ベテランということになります。このあとも数年使用され、昭和36(1961)年にN電廃止とともに廃車となり、伏見区の学校へ引き取られたようですが今は解体されて現存しません。
(車歴の調査は、「関西の鉄道bR2」の高山禮蔵氏の記事と中村浩史氏のサイト「京都市電の廃線跡を探る」を参考にしました。)




今の写真は、おなじ駅前交差点に進入する市バスです。今行くと、奥野氏の写真にある町家も何件か残っていますが、当時は商店だった家も店を閉じて、普通の民家になっているところが多いです。もちろんパチンコ屋さんもビルに変わっています。
走っている50系統のバスは旧N電北野線の代替系統です。一部路線が乗せ換えられたところもありますが、今もN電当時の路線をトレースしています。
京都駅から狭い町家の並ぶ道を走り、二条城前や西陣織会館、北野天満宮、金閣寺といった観光名所を結んでいます。天神さんの縁日の25日には、お参りのひとでいっぱいになります。

角の家は取り壊されて空き地になっています。

東西本願寺の門前町だけあって、仏具屋さんが目に付きます。

元鴻池銀行七条支店だった建物、ここも今は仏具店の事務所になっいます。


この付近の建物ウオッチの圧巻は富士ラビットスクーター(旧・日光社)社屋でしょう。国指定の登録有形文化財です。正面玄関上のアーチは、日光社の社名である「日光」をデザインしたものだそうです。「富士ラビット」の社名は、富士産業株式会社(現在の富士重工業(スバル)のラビット・スクーターを販売していたから付けられています。
今は、一階がなか卯になっています。

他に、西本願寺の書院・飛雲閣をはじめ、龍谷大学の校舎、島原の旧遊郭の町並みなど国宝・重文・有形文化財がゴロゴロ建っている町です。
(建築好きでなくても圧倒されます\(◎o◎)/!

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