京都市電

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京都市電が廃止されて早いものでもう四半世紀の時が経ちました。
思い出すままに、市電のことをすこし書いてみます。

北野線

北野線は母の実家が西陣にあったため幼児ながら目にする機会があったようで記憶の中にオープンデッキから乗りこむとき、前照灯か何かの出っ張りがあったことを思い出します。廃線後も長く北野車庫前にN27号車が保存されているのを見ているだけにこれと混同しているかもしれませんが。
写真、復元され動態保存中のN27号(梅小路公園)

伏見・稲荷線

日本最初の電車という輝かしい歴史を持つ伏見線も、市電広軌線の中では一番最初(昭和45年3月)に廃止されました。この年は大阪で万博のあった年で私は小学6年でした。伏見線がなくなるのを知った親に連れられて、京都駅から中書島まで乗ったのが伏見線の最初で最後の体験です。稲荷支線の方は、正月の伏見稲荷への初詣で何度か乗っています。稲荷電停の混雑と、京阪の平面交差の向こうに信号待ちする電車が並んでいるのをうっすらと覚えています。
写真、堀川鉄橋の遺構
トロリーバス

梅津線(四条大宮−松尾橋)のトロリーバスも一度しか乗った記憶がありません。嵐山方面へハイキングに行った折に乗ったのですが、この車内かその前に乗った四条大宮行きの京都バスに水筒を忘れて親に叱られたので覚えているのでしょう(^^; 梅津段町や松尾橋には折り返し用のスペースがあって、松尾橋はいまも市バスが転回場として使っています。
写真、北野線代替の50系統バス
1番と壬生車庫

市電の系統番号は車庫毎に決まっていて、壬生車庫は末尾0と1でした。中でも 1系統は壬生車庫を基点に四条・東山・今出川・千本線と市内中心部を循環する市電の顔でした。母の実家へ遊びに行き、そこから繁華街へ出向くときによく利用しました。小学校の頃、社会見学で壬生車庫を見学する機会がありました。中はかなり広くトラバーサーやトロバスの整備場を兼ねるため、ダブル架線が四条大宮から構内へ引かれていたのを覚えています。整備士さんに集電装置をさして「ポールを直している。」と言って「これはピューゲルというのだ。」と教えてもらった記憶があります。四条・千本・大宮線の廃止時(昭和47年1月)に他の壬生車庫所属系統と運命をともにしましたが、当時は市電の廃止より代替バスに興味があったようで、代替バスの運行図を切り抜いて、烏丸車庫から九条車庫まで乗り歩いています。まだカメラも持ってなくて写真も残っていません(,,)
写真、北野神社前の記念碑
500型と700型

500型は大正時代から昭和初期に製造された大型3扉車です。私が乗った頃はすでに2扉者化されてましたが、中央扉を閉鎖したしたあとはそのまま残っていました。丸いずんぐりしたスタイルは子供こごろにも古臭く見えました。多分1番で乗ったのでしょう、千本今出川の交差点を回っていくところを記憶しています。

700型は昭和33年からの製造で私と同世代です(^^) 電車は出来てすぐ働き出すとしても一番年長車でも20年も経たずに廃車されたのは惜しまれます。烏丸線を上る電車に乗った記憶がありますが、スマートな車体と4枚折戸のドアがかっこよかったです。数年前まで、近くの公園に一両保存展示されてましたが、老朽化で解体されたのは惜しまれます。(写真は700型の写った「烏丸線廃止記念券」)
ほかに乗れた形式に1000型があるはずですけど、こちらは記憶にも残っていません。たぶん他の形式と似ているので気が付かなかったのでしょう(^^)

信号塔と進路表示機と電車信号

 信号塔は操作員がやってきた電車の行き先を確認してポイントを切り替えるための場所で、交差点の角に建っていました。私が見た頃は自動切換えになってすでに空室のようでしたが。進路指示機は丸い信号番に直進、右折、左折をしめす灯列が並び一定間隔毎に切り替わって、その指示のときに電車が乗り入れると電気信号でポイントを切替えるものです。河原町今出川や千本今出川、七条烏丸の北行は3進路ともあって、進路が「直列」「左斜」「右斜」の7灯、信号も「」「」「」「」「」「」「×」の7灯もついてカッコ良かったです。

ツーマン復活

 烏丸線が廃止された頃からこの河原町・七条線が廃止された頃までの間、マンマン化された車両を再びツーマンに戻して走らせていました。1600型(錦林)、2000・2600型(烏丸)が黄色のやや細い帯を巻いてマンマン表示も外していたように記憶します。「路線の縮小で出た余剰人員対策だ。」などと言ってましたが、写真が手元に無いのでよく分りません。どなたかよくご存知方がおられましたらコメントお待ちしています。

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